初心者のための株講座 #2|一般NISAと積み立てNISAの違い?その疑問はこの記事で解決!

はじめに
今回は株講座の第2回目です!

テーマは、NISAです。

積み立てNISANISA口座などを耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか?

なんとなく聞いたことがあるけどよくわからない??

そんな、ぼやぼやしているNISAについて解説していきます。

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NISAって何?

NISAとは

NISAとは、Nippon Individual Savings Accountの略称です。

英語だとよくわからないので、日本語に訳すと日本版個人貯蓄口座です。

日本語に訳してみてもなんだかよくわかりませんね。

簡単に説明すると、この口座で株を購入して利益をあげると通常20%課税されるところ、、、

なんと課税されません!

ただし、利益を上げて課税されないのは一定金額までの株式投資です。

それゆえ、NISAは少額投資非課税制度と呼ばれることがあります。

要するに、NISAとは制度の名前であり、その制度を利用して作った証券口座をNISA口座と呼びます。

NISA口座 = 非課税口座と覚えておくと良いでしょう

NISAの背景

NISAの導入の背景は、経済の活性化です。

非課税口座を設けることによって、多くの人に投資を促すことができます。

それによって、会社はより多くの資金を調達できるため、経済活動が盛んになるという訳です。

実際に、日経平均株価は年々上昇し、2021年では最高値に達しました!

それだけ多くの人が投資を行なっているということですね。

NISAには一般NISA積み立てNISAの2種類があります。

原則として、NISAを行うためには、NISA口座を開設する必要がありますが、そのNISA口座を開設できるのは1人1つまでです。

そのため、以上の2つの中から1つを選んで開設するということになります。

ちなみに、開設した口座は途中で切り替えることも可能です。

日経平均株価とは日本を代表する会社(計225社)の平均株価です。 この株価の平均を日本の経済指標としています。 例)トヨタ、三菱、NTT など

2種類のNISA

一般NISAの仕組み

さて、ここからが本題です。

NISA口座には2種類あると前述しましたが、いわゆるNISAとは一般NISAを指します。

解説に入る前に、A君が一般NISAで株を売買する流れを見てみましょう!
パターン1
  • 一般NISAで投資開始
    A君が1000円の株を200株購入(20万分)
  • 半年後
    株価が上がり2000円になった
    →100株の売却を決意(10万分)
  • 6年後
    さらに株価が上がり3000円になった
    →残りの100株の売却を決意(10万分)
A君が以上のような流れで株を売買したとします。

半年後に株価は、2倍の1000円→2000円になっています。よって売却した株によって得られる利益は、差額の1000円×100株で10万円です。

A君は一般NISA(非課税口座)で株を購入したため、利益に対する税金は一切かかりません。そのため、10万円がそのまま利益になります。

さらに、6年後の3倍の1000円→3000円になった時、残りの100株を売却すると利益は、差額の2000円×100株で20万円です。

しかし、この20万円には税金が20%かかってしまいます!!

なぜなら、一般NISAで購入した株は期限付きだからです。

どういうことかというと、一般NISAで購入した株の利益が非課税になるのは5年までと決まっています。

簡単な話、株を購入してから5年以内にその株を売却しないと、利益に対して20%の税金がかかってしまいます。

6年間保有してしまった株には、期間切れで税金がかかってしまったと言うわけですね。

次に、B君の一般NISAでの株の売買を見てみます。
パターン
  • 一般NISAで投資開始
    B君が1000円の株を1300株購入(130万分)
  • 1年後
    株価が上がり2000円になった
    →全ての株の売却を決意(130万分)

B君は、A君とは違い5年以内に全ての株を売却しました。

しかしながら、B君にも少し税金がかかってしまいます。

なぜなら、一般NISAの場合、1年間に非課税で投資を行えるのは120万円までだからです。

B君は、一般NISA上限の年間120万円を超えて投資をしてしまいました。

それによって、120万円を超えた10万円分の利益には20%の税金がかかってしまいます。

実はロールオーバーという制度を使えば、5年を過ぎても非課税口座に再び移すことができるので興味がある人はここから

年間120万円までの投資を5年間、非課税投資することが可能
超えた分に対し20%の税金がかかるので株を買うときは計画的かつ注意が必要!

積み立てNISAの仕組み

一般NISAの仕組みがわかったところで次は、積み立てNISAです。

一般NISAの仕組みを理解していればそんなに難しい話ではありません!

一般NISAでは年間120万円までの投資に対して5年間非課税でしたが、積み立てNISAは年間40万円までに抑える代わりに20年間非課税で投資が行えます。

積み立てNISAでは、年間40万円までになるように毎月投資を行なっていきます。多くの証券会社では、決めた額を自動的に投資することが多いです。

しかし、忙しい人や株について詳しくない人が、チャートを見て毎月投資するのは大変です。

それゆえ、積み立てNISAでは分散投資というものが採用されています。

これは、プロの投資家が積み立てNISAによって集められた資金をもとに様々なところに分散して投資を行なってくれるので、初心者の人でも安心して投資を行うことができます。

また、長期的に少額投資をすることによって自分の負荷を軽減させられる上に、不況等によるリスクも軽減することができます。

統計上では、20年間積み立てNISAを行うとほぼ全ての人が2〜8%の利益があるそうです。

積み立てNISAでは、積み立てた株をいつでも売却可能です。 しかし、あまり収益が見込めないため短期での売買はお勧めできません。

NISAを使わずに普通の証券口座(課税口座)からプロの投資家に対して毎月積み立て、代わりに投資を行なってもらうことを投資信託といいます。

年間40万円まで20年間、非課税投資することが可能
「プロの投資、長期投資、分散投資」の三本柱なので安心!!

まとめ

一般NISA向きの人
・自分で投資先を決めたい人
・大きく利益を出したい人
・配当金や株主優待が目当てな人
積み立てNISA向きの人
・時間がない人
・安定的に利益を出したい人
・投資先に特に希望がない人
一般NISA積み立てNISAは似ているようで違うというのがポイントです。

1番の違いは、自分で投資を行うか、プロに任せるかです。

個人的なイメージは、一般NISAは短期で一気に投資という感じで、積み立てNISAは長期でコツコツという感じですね。

どちらが良いというわけではないので、自分の性格や状況、資産を考慮してどちらかに決めることが重要です。

非課税で投資できるNISAという制度をこの機会に是非活用してみましょう!!
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