バイトやり過ぎは損!103万の壁とは?|103万の壁を徹底解説!

はじめに
"この世で避けて通れないものがある、それは死と税金"

というベンジャミン・フランクリンの名言があるほど、我々が生きてる以上、税金からは逃れることができません。

そのため、我々は税金に対して向かい合う必要があります。

しかし、日本の税制は非常に複雑でなかなか理解することは困難です。

ここでは、その税制を分かりやすく整理したので、一緒に確認しましょう!
記事に出てくる単語をチェック
  • 給与収入:アルバイト等で稼いだ額
  • 所得税:自分が所得しているお金に対してかかる税金
  • 住民税:自分が住んでいる場所に対してかかる税金
  • 扶養:誰かを養うこと
  • 扶養控除:養っている人と養われている人が受けれられるサービス
  • 特定扶養控除:19歳から22歳までの子を養っている人が受けられるサービス
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税金チェック

学生はアルバイト等による給与収入の額によって払う税金が異なってきます。
図を作成したので自分がどこにあたるか確認してみてください。
皆さんはどこにあたりましたか?!
基本的に学生はアルバイト等による給与収入がない場合、課税されることはありません。

以上の図で給与収入の額が103万を基準に課税されるかされないかが決まっていますね。

これがいわゆる103万の壁というものです。

ここから103万の壁について解説していきます。

103万の壁とは?

日本では、給与をもらうと誰でも所得税の課税の対象になってしまいますが、日本国民ということで全員が38万円までなら課税されないサービスを受けます。

さらに、アルバイト等で働いてくれた人には、65万円のサービスが加算されます。それなのでアルバイト等によって給与を得た学生は、38万円+65万円=103万円で、年収が103万円以下なら所得税はかかりません。

それではもし、あなたが働きすぎて103万以上稼いでしまったらどうなるのでしょうか?

それはつまり、超えた分に対して所得税がかかります。
学生であれば超えた金額の5%です。

だったら、超えてもいいんじゃないかと考えてはいけません!

両親の扶養に入っている以上、両親もそれによってサービス(特別扶養控除)を受けています。しかし、103万を超えてしまうとそのサービスが適応外になってしまうので両親が多く税金を払わなくてはいけなくなってしまいます。

住民税について

住民税も所得税と同様に国民全員が35万円までの所得には課税されないサービスと働いてくれた人には65万円のサービスが加算されます。これは住んでいる地域によって多少左右しますが大体100万円までなら課税の対象になりません。

ではもし、その100万を超えてしまうとどうなるでしょうか?

これは超えてしまった額に対して10%+4000円の住民税が課されてしまいます。
所得税とは異なり、これは比率が高いですね!

しかし、103万円までは扶養の範囲内なので両親の負担は増えません。
未成年の場合は実質住民税はありません。

勤労学生控除

ここで、家庭環境やその他の状況によって103万ではどうしても足りない学生のために特別なサービスが受けられる場合があります。

稼ぎたい学生にとっては救いの手ですね!
それが勤労学生控除というものです。


20歳以上でも、勤労学生控除を申請すれば、学生自身の所得税は年収130万円まで、住民税は124万円まで稼いでも課税されないサービスが上乗せされます。 ただし、年収103万円を超えると、両親の扶養から外れるので、両親の税金は高くなるままです。

だから、利用する前には必ず両親と相談が必要です。

シュミレーション

ここで、103万を超えてしまった時にどれだけ税金が増えるかシュミレーションしてみたいと思います。
A君B君C君
給与収入95万103万110万
所得税0円0円3500円
住民税0円7000円14000円
親の負担0円0円108000円
*100万から住民税が課税されると仮定した場合
A君はご覧の通り税金は一切かかりません。

B君は給与収入が103万円なので所得税はかかりませんが、住民税は3万分に対してかかってしまうので7000円が課税されます。

103万を超えてしまったC君は所得税と住民税の17500円と、さらに両親に対して108000円を課税されてしまいます。

こうみると、C君とB君の実質収入はほとんど変わりませんね。

むしろ、両親の負担を考えるとC君が損をしてることがよく分かります。

したがって、103万を超えてしまうということではメリットはありません!
103万円を1円でも超えてしまった場合は、一般的な家庭であれば両親には控除対象外分の所得税と住民税の計108000円が一律負担です。(高所得の両親であれば171000円が一律負担)
さいごに
103万の壁については理解できましたでしょうか?

103万円を超えることは自分自身が損するだけではなく、両親に対しても多大な負担を与えてしまいます。

103万を超えそうになってしまった時は、アルバイトを控えたりする等の対策をとることが重要です。

万が一、超えてしまった時は、直ちに両親に報告をするのが望ましいです。

この記事でしっかり学んだことを生かして、賢くアルバイトしましょう!!
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